サイードのモーリタニア日記

 日本の世界史の教科書において、イスラム教は平和と寛容を重んじ、かつてのイスラム帝国も捕虜の扱いがよく、イスラム帝国内において宗教の自由を認めるなど、中世欧州の十字軍の残虐さとは対照的な記述が目立ちます。しかし、現在のイスラム教圏を見ているとそうでない国が際立つようになっています。
 サイードのモーリタニア日記 にはイスラム教に改宗した日本人の(改名した)サイードさんがモーリタニアとサウジアラビアのイスラム学校へ留学した時のエピソードなどが書かれています。日記を読んでみると、近年のイスラム教圏の発展の遅れや戦争が多い理由はイスラム教の教義や教えにあるのではなく、たまたまイスラム教圏の文化がとても保守的であるという面が大きいことに気づかされます。これを読むとマスコミの伝えないイスラム教とイスラム教徒の一面を知ることができると思います。
 また、イスラム教圏から見た日本の姿の描き方も鋭いものがあります。アフリカの人から見ると、日本人と中国人の違いなんてなきに等しく、日本人とインドネシア人ですら同一視されているようです。そして、モーリタニア人とセネガル人(共に西アフリカの隣国同士)の違いを細かく描いてるところなどからアフリカの多様性にも気づかされます。
 日記そのものはとてもおもしろく、スラスラ読めますのでぜひ一度読んでみてください。
社会・経済 > 国際 | comments (2) | trackbacks (0)

Comments

みりん | 2005/06/30 11:07
中学校(モーリタニアの)について教えて
ください。13歳について調べています。
くっきー | 2005/07/01 18:42
さすがに、中学校はわからないですね。ただ、モーリタニアにはイスラム学校が多いそうですよ。

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