統計の罠

 ある放送局で
テレビゲームを長時間する中学生は将来に不安を感じ、暴力を肯定する傾向が強いことが
専門家が行った調査でわかりました
というニュースがあり、内容を見てみるとテレビゲームを長時間する人ほど将来性に不安を感ている傾向があり、暴力を認める傾向があるとのことでした。
 まぁ、今まで何度かあった調査なのでその結果に驚きはしなかったのですが、その後、調査をした人が
子どもの心は、人とのつながりや実体験によって育つものだが、 ゲームによってそれが侵害されていることがうかがえる
という結論をつけていました。これには、何といったらよいのやら……。
 この調査だけだと、ゲームをやる時間が長いほど暴力的になるのか、暴力的な人ほどゲームを長くやるのか全くわかりません。この統計は、「ゲームは暴力的な人を抑える効果がある」という理論に対する反論にすらならないのです。
 本来ならば、ゲームを完全に禁止するクラスとゲームを強制的にやらせるクラスを意図的に作り出し、長期間追跡調査を行わないと因果関係はつかめません。どういう根拠でニュースにしたのか伺いたいところです。
社会・経済 > 社会 | comments (2) | trackbacks (0)

Comments

森絢女 | 2005/12/26 09:54
卒論でテレビゲームをやる子供とやらない子供の人間関係形成についてやったんだけど、やる子供の方が人間関係が築けているという結果が出たなぁ。
子供のテレビゲームって、大人のそれと違って、みんなでわいわいやるものが多いんだよね。
そういうのの輪に入れないから、ゲームやらないって傾向あるっぽい結果になったんだよね。
地域によっては、外で遊ぶ習慣があまりないところもあるし、そういうところでは家の中で集まってDS持ち寄っての方が、友達関係築ける事もあるのかもと、今思い返すと思う訳です。
子供の友達とか見てても、そういう傾向あるなぁと思う。
ゲームすべてが暴力的でもないし、その統計結果のチョイスは、なんか変だね。
くっきー | 2005/12/28 13:44
 確かに多面的な影響を見ずに、ゲームでひとくくりにするとまずいと思うんですよねぇ。本でも内容によっては、問題のあるものもあるしね。
 何にしても、この研究者には統計の何たるかを学んでほしいものです。

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