『かわたれの街』勝田文
勝田文は年上ダメ男+まっすぐ少女のプロットが本当に上手いなと思う。何が上手いって、ダメ男がただ単にダメなだけじゃなく、愛されるダメさ加減(悪い奴ではない、基本はダメだけどたまにがんばる、等)をきちっと守っている所だ。
それでいて、ダメ男には特技がある。『あのこにもらった音楽』では超絶ピアニストだったけど、本作のダメ男は料理人。地元のコミュニティセンターでおばちゃん達相手の料理教室を開けるくらいの。
さらに言えば、ダメ男は揃いも揃ってイケメンなのである。ダメ男は自然とイケメンになるのか、イケメンだから自然とダメ男になるのかは解らないが、勝田文の描くイケメンは基本的にダメ男である。
そんな奴がいたら惚れるなという方が無茶と言うもので、本作の木菜(豆腐屋の娘、高校生?)もあっさりと惚れてしまい、先生(穂波くん)が別れた奥さんに未練タラタラだったり自分に優しかったりすることで一喜一憂する・・・という割とベタな少女漫画です。が!
男(穂波くん)が料理人のため、料理に関する描写が色々出てくる中で「これは!」と叫ばずに居られなかったのが下のコマ。
たしかに俺はヒモだったが
炊事全部やってたぞ!!
おまえがかわいいからって買ったル・クルーゼの鍋
いっぺんだって使ったことあったか!?
だからこれから使うのよ!
「可愛いから」とか言ってル・クルーゼ欲しがる女は信用できねぇんだよ!
と、若干の偏見を込めて叫んでおきたい。
『ウランバナ』勝田文
表題作の『ウランバナ』よりも、一緒に入っている残り2作の方がダメ男を楽しめる。